と
共通テーブル式 (CTE) は、SQL ステートメント内で複数回参照できる一時的な結果セットであり、ステートメントの可読性と実行効率を向上させます。共通テーブル式を使用するには、 WITH
ステートメントを適用できます。
概要
句:
- WithClause
WithClause ::=
"WITH" WithList
| "WITH" "RECURSIVE" WithList
リスト付き:
- WithList
WithList ::=
WithList ',' CommonTableExpr
| CommonTableExpr
共通テーブル表現:
- CommonTableExpr
CommonTableExpr ::=
Identifier IdentListWithParenOpt "AS" SubSelect
親オプション付き識別子リスト:
- IdentListWithParenOpt
IdentListWithParenOpt ::=
( '(' IdentList ')' )?
例
非再帰CTE:
WITH cte AS (SELECT 1, 2) SELECT * FROM cte t1, cte t2;
+---+---+---+---+
| 1 | 2 | 1 | 2 |
+---+---+---+---+
| 1 | 2 | 1 | 2 |
+---+---+---+---+
1 row in set (0.00 sec)
再帰CTE:
WITH RECURSIVE cte(a) AS (SELECT 1 UNION SELECT a+1 FROM cte WHERE a < 5) SELECT * FROM cte;
+---+
| a |
+---+
| 1 |
| 2 |
| 3 |
| 4 |
| 5 |
+---+
5 rows in set (0.00 sec)
MySQL 互換性
- 厳密モードでは、再帰的に計算されたデータ長がシード部分のデータ長を超えると、TiDB は警告を返し、MySQL はエラーを返します。非厳密モードでは、TiDB の動作は MySQL の動作と一致します。
- 再帰 CTE のデータ型はシード部分によって決まります。シード部分のデータ型は、場合によっては MySQL と完全に一致しません (関数など)。
UNION
/UNION ALL
演算子が複数ある場合、MySQL ではUNION
の後にUNION ALL
を続けることはできませんが、TiDB では可能です。- CTE の定義に問題がある場合、TiDB はエラーを報告しますが、CTE が参照されていない場合、MySQL はエラーを報告しません。