JSON関数

TiDB は、MySQL 8.0 で利用可能なJSON関数のほとんどをサポートしています。

JSON値を作成する関数

関数名説明
JSON_ARRAY([val[, val] ...])値のリスト(空の場合もある)を評価し、それらの値を含むJSON配列を返します。
JSON_OBJECT(キー、値[、キー、値]...)キーと値のペアの(空の場合もある)リストを評価し、それらのペアを含むJSONオブジェクトを返します。
JSON_QUOTE(文字列)引用符付きのJSON値として文字列を返します

JSON値を検索する関数

関数名説明
JSON_CONTAINS(ターゲット、候補[、パス])指定された候補JSONドキュメントがターゲットJSONドキュメント内に含まれているかどうかを1または0を返すことで示します。
JSON_CONTAINS_PATH(json_doc、one_or_all、パス[、パス]...)JSONドキュメントに指定されたパスまたはパスにデータが含まれているかどうかを示す0または1を返します。
JSON_EXTRACT(json_doc, パス[, パス] ...)pathの引数に一致するドキュメントの部分から選択されたJSONドキュメントからデータを返します。
->評価パスの後のJSON列から値を返します。1 JSON_EXTRACT(doc, path_literal)別名です。
->>評価パスの後のJSON列からの値と、その結果の引用符を外した値を返します。1の別名ですJSON_UNQUOTE(JSON_EXTRACT(doc, path_literal))
JSON_KEYS(json_doc[, パス])JSONオブジェクトの最上位レベルの値からキーをJSON配列として返します。パス引数が指定されている場合は、選択したパスから最上位レベルのキーを返します。
JSON_SEARCH(json_doc、one_or_all、search_str[、escape_char[、path] ...])JSONドキュメントで文字列の1つまたはすべてに一致するものを検索する
値 MEMBER OF(json_array)渡された値が JSON 配列の要素である場合は 1 を返します。それ以外の場合は 0 を返します。
JSON_OVERLAPS(json_doc1、json_doc2) は、2 つの JSON ドキュメントに重複部分があるかどうかを示します。重複している場合は 1 を返します。重複していない場合は 0 を返します。

JSON値を変更する関数

関数名説明
JSON_APPEND(json_doc、パス、値)JSON_ARRAY_APPENDの別名
JSON_ARRAY_APPEND(json_doc、パス、val[、パス、val]...)JSONドキュメント内の指定された配列の末尾に値を追加し、結果を返します。
JSON_ARRAY_INSERT(json_doc、パス、val[、パス、val]...)JSONドキュメントの指定された場所に値を挿入し、結果を返します。
JSON_INSERT(json_doc、パス、val[、パス、val]...)JSONドキュメントにデータを挿入し、結果を返します
JSON_MERGE_PATCH(json_doc、json_doc[、json_doc]...)JSONドキュメントをマージする
JSON_MERGE_PRESERVE(json_doc、json_doc[、json_doc]...)2つ以上のJSONドキュメントを結合し、結合された結果を返します。
JSON_MERGE(json_doc、json_doc[、json_doc]...)JSON_MERGE_PRESERVEの非推奨のエイリアス
JSON_REMOVE(json_doc, パス[, パス] ...)JSONドキュメントからデータを削除し、結果を返します
JSON_REPLACE(json_doc, パス, val[, パス, val] ...)JSONドキュメント内の既存の値を置き換え、結果を返します
JSON_SET(json_doc、パス、val[、パス、val]...)JSONドキュメントにデータを挿入または更新し、結果を返します。
JSON_UNQUOTE(json_val)JSON値を引用符で囲まず、結果を文字列として返します。

JSON値属性を返す関数

関数名説明
JSON_DEPTH(json_doc)JSONドキュメントの最大深度を返します
JSON_LENGTH(json_doc[, パス])JSONドキュメントの長さを返します。パス引数が指定されている場合は、パス内の値の長さを返します。
JSON_TYPE(json_val)JSON値の型を示す文字列を返します
JSON_VALID(json_doc)json_doc が有効な JSON であるかどうかを確認します。列を json 型に変換する前にチェックするのに役立ちます。

ユーティリティ関数

関数名説明
JSON_PRETTY(json_doc)JSONドキュメントのきれいなフォーマット
JSON_STORAGE_FREE(json_doc)JSON 値のバイナリ表現が更新された後に解放されたstorage容量を返します。TiDB は MySQL とは異なるstorageアーキテクチャを持っているため、この関数は有効な JSON 値に対して常に 0 を返し、MySQL 8.0 との互換性のために実装されています。
JSON_STORAGE_SIZE(json_doc)json 値を格納するために必要なバイトのおおよそのサイズを返します。サイズは圧縮を使用する TiKV を考慮していないため、この関数の出力は MySQL と厳密には互換性がありません。

集計関数

関数名説明
JSON_ARRAYAGG(キー)キーの集約を提供します。
JSON_OBJECTAGG(キー、値)指定されたキーの値の集計を提供します。

参照

サポートされていない関数

  • JSON_SCHEMA_VALID()
  • JSON_SCHEMA_VALIDATION_REPORT()
  • JSON_TABLE()
  • JSON_VALUE()

詳細については#14486参照してください。

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