tiup cluster enable
tiup cluster enable
コマンドは、マシンの再起動後にクラスタサービスを自動的に有効化するように設定するために使用されます。このコマンドは、指定されたノードでsystemctl enable <service>
実行することで、サービスの自動有効化を有効にします。
注記:
すべてのクラスタをシャットダウンして再起動すると、サービスの起動順序はノードのオペレーティングシステムの起動順序によって決定されます。再起動順序が正しくない場合、再起動後のクラスタでもサービスを提供できない場合があります。例えば、TiKVが最初に起動されているのにPDが起動していない場合、PDが見つからない状態でTiKVを複数回再起動すると、systemdは処理を中止します。
構文
tiup cluster enable <cluster-name> [flags]
<cluster-name>
: サービスの自動有効化を有効にするクラスター。
オプション
-N, --node
- サービスの自動有効化を有効にするノードを指定します。このオプションの値は、ノードIDのカンマ区切りのリストです。ノードIDは、
tiup cluster display
コマンドで返されるクラスターステータステーブルの最初の列から取得できます。 - データ型:
STRINGS
- コマンドでこのオプションを指定しない場合は、すべてのノードの自動有効化がデフォルトで有効になります。
注記:
-R, --role
オプションを同時に指定した場合、-N, --node
と-R, --role
両方の指定に一致するサービスの自動有効化が有効になります。
-R, --role
- サービスの自動有効化を有効にするロールを指定します。このオプションの値は、ノードロールのコンマ区切りのリストです。ノードのロールは、
tiup cluster display
コマンドで返されるクラスターステータステーブルの2列目から取得できます。 - データ型:
STRINGS
- コマンドでこのオプションを指定しない場合は、すべてのロールの自動有効化がデフォルトで有効になります。
注記:
-N, --node
オプションを同時に指定した場合、-N, --node
と-R, --role
両方の指定に一致するサービスの自動有効化が有効になります。
-h, --help
- ヘルプ情報を出力します。
- データ型:
BOOLEAN
- このオプションはデフォルトで値
false
で無効になっています。このオプションを有効にするには、コマンドにこのオプションを追加し、値true
を渡すか、値を渡さないでください。
出力
tiup-clusterの実行ログ。