TiDB ダッシュボードのクラスタ診断ページ
TiDB ダッシュボードのクラスター診断機能は、指定された時間範囲内でクラスターに存在する可能性のある問題を診断し、診断結果とクラスター関連の負荷監視情報を診断レポートに要約します。この診断レポートは Web ページの形式です。ブラウザからページを保存した後、オフラインでページを閲覧し、このページのリンクを回覧することができます。
ノート:
クラスター診断機能は、クラスターにデプロイされた Prometheus に依存します。この監視コンポーネントの展開方法の詳細については、 TiUP展開ドキュメントを参照してください。クラスターに監視コンポーネントがデプロイされていない場合、生成された診断レポートは障害を示します。
ページにアクセスする
次のいずれかの方法を使用して、クラスター診断ページにアクセスできます。
TiDB ダッシュボードにログインした後、左側のナビゲーション メニューで[クラスタ診断]をクリックします。
ブラウザで
http://127.0.0.1:2379/dashboard/#/diagnose
にアクセスしてください。127.0.0.1:2379
を実際の PD アドレスとポート番号に置き換えます。
診断レポートの生成
指定した時間範囲内でクラスターを診断し、クラスターの負荷を確認するには、次の手順を実行して診断レポートを生成します。
- 範囲開始時刻(
2022-05-21 14:40:00
など) を設定します。 - 範囲期間(例:
10 min
を設定します。 - 「開始」をクリックします。
ノート:
レポートの範囲期間は1 分から 60 分にすることをお勧めします。この範囲期間は60 分を超えることはできません。
前述の手順では、 2022-05-21 14:40:00
~ 2022-05-21 14:50:00
の時間範囲の診断レポートを生成します。 [開始]をクリックすると、以下のインターフェイスが表示されます。進行状況は、診断レポートの進行状況バーです。レポートが生成されたら、 「完全なレポートをビュー」をクリックします。
比較レポートの生成
QPS ジッターやレイテンシーの増加など、特定の時点でシステム例外が発生した場合、診断レポートを生成できます。特に、このレポートでは、異常時間帯のシステムと正常時間帯のシステムを比較します。例えば:
- 異常時間の範囲:
2022-05-21 14:40:00
-2022-05-21 14:45:00
。この時間範囲内では、システムは異常です。 - 通常の時間範囲:
2022-05-21 14:30:00
-2022-05-21 14:35:00
。この時間範囲内では、システムは正常です。
次の手順を実行して、前述の 2 つの時間範囲の比較レポートを生成できます。
- システムが異常になる範囲の開始時刻であるRange Start Timeを設定します (例:
2022-05-21 14:40:00
)。 - 範囲期間を設定します。通常、この継続時間はシステム異常の継続時間 (5 分など) です。
- [ベースラインによる比較]を有効にします。
- [ベースライン範囲開始時刻]を設定します。これは、システムが正常である (比較される) 範囲の開始時刻です (
2022-05-21 14:30:00
など)。 - 「開始」をクリックします。
次に、レポートが生成されるのを待ち、 「ビュー Full Report」をクリックします。
さらに、診断レポートのメイン ページのリストに診断レポートの履歴が表示されます。クリックすると、これらの履歴レポートを直接表示できます。