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高価なクエリを特定する

TiDBを使用すると、SQL実行中にコストのかかるクエリを識別できるため、SQL実行の診断とパフォーマンスの向上を実現できます。具体的には、TiDBは、実行時間がtidb_expensive_query_time_threshold (デフォルトでは60秒)を超える、またはメモリ使用量がtidb_mem_quota_query (デフォルトでは1 GB)を超えるステートメントに関する情報をtidb-serverログファイル (デフォルトでは「tidb.log」)に出力します。

ノート:

高価なクエリログは、次の点で遅いクエリログとは異なります。TiDBは、ステートメントがリソース使用量のしきい値(実行時間またはメモリ使用量)を超えるとすぐに、ステートメント情報を高価なクエリログに出力します。一方、TiDBは、ステートメントの実行後に、ステートメント情報を低速のクエリログに出力します。

高価なクエリログの例

[2020/02/05 15:32:25.096 +08:00] [WARN] [expensivequery.go:167] [expensive_query] [cost_time=60.008338935s] [wait_time=0s] [request_count=1] [total_keys=70] [process_keys=65] [num_cop_tasks=1] [process_avg_time=0s] [process_p90_time=0s] [process_max_time=0s] [process_max_addr=10.0.1.9:20160] [wait_avg_time=0.002s] [wait_p90_time=0.002s] [wait_max_time=0.002s] [wait_max_addr=10.0.1.9:20160] [stats=t:pseudo] [conn_id=60026] [user=root] [database=test] [table_ids="[122]"] [txn_start_ts=414420273735139329] [mem_max="1035 Bytes (1.0107421875 KB)"] [sql="insert into t select sleep(1) from t"]

フィールドの説明

基本フィールド:

  • cost_time :ログを出力するときのステートメントの実行時間。
  • stats :ステートメントに含まれるテーブルまたはインデックスによって使用される統計のバージョン。値がpseudoの場合、使用可能な統計がないことを意味します。この場合、テーブルまたはインデックスを分析する必要があります。
  • table_ids :ステートメントに含まれるテーブルのID。
  • txn_start_ts :開始タイムスタンプとトランザクションの一意のID。この値を使用して、トランザクション関連のログを検索できます。
  • sql :SQLステートメント。

メモリ使用量関連フィールド:

  • mem_max :ログ印刷時のステートメントのメモリ使用量。このフィールドには、メモリ使用量を測定するための2種類の単位があります。バイトとその他の読み取り可能で適応可能な単位(MBやGBなど)です。

ユーザー関連フィールド:

  • user :ステートメントを実行するユーザーの名前。
  • conn_id :接続ID(セッションID)。たとえば、キーワードcon:60026を使用して、セッションIDが60026のログを検索できます。
  • database :ステートメントが実行されるデータベース。

TiKVコプロセッサーのタスク関連フィールド:

  • wait_time :TiKVのステートメントのすべてのコプロセッサー要求の合計待機時間。 TiKVのコプロセッサーは限られた数のスレッドを実行するため、コプロセッサーのすべてのスレッドが機能しているときに要求がキューに入れられる可能性があります。キュー内のリクエストの処理に時間がかかると、後続のリクエストの待機時間が長くなります。
  • request_count :ステートメントが送信するコプロセッサー要求の数。
  • total_keys :コプロセッサーがスキャンしたキーの数。
  • processed_keys :コプロセッサーが処理したキーの数。 total_keysと比較すると、 processed_keysには古いバージョンのMVCCが含まれていません。 processed_keystotal_keysの大きな違いは、多くの古いバージョンが存在することを示しています。
  • num_cop_tasks :ステートメントが送信するコプロセッサー要求の数。
  • process_avg_time :コプロセッサータスクの平均実行時間。
  • process_p90_time :コプロセッサータスクのP90実行時間。
  • process_max_time :コプロセッサータスクの最大実行時間。
  • process_max_addr :実行時間が最も長いコプロセッサータスクのアドレス。
  • wait_avg_time :コプロセッサータスクの平均待機時間。
  • wait_p90_time :コプロセッサータスクのP90待機時間。
  • wait_max_time :コプロセッサータスクの最大待機時間。
  • wait_max_addr :待機時間が最も長いコプロセッサータスクのアドレス。