UUIDのベストプラクティス
UUIDの概要
AUTO_INCREMENT
整数値の代わりに主キーとして使用される場合、ユニバーサル一意識別子 (UUID) には次の利点があります。
- UUID は、競合の危険を冒さずに複数のシステム上で生成できます。場合によっては、これは、TiDB へのネットワーク トリップの回数が削減され、パフォーマンスの向上につながることを意味します。
- UUID は、ほとんどのプログラミング言語とデータベース システムでサポートされています。
- URL の一部として使用される場合、UUID は列挙型攻撃に対して脆弱ではありません。これに対し、数字が
auto_increment
場合は、請求書 ID またはユーザー ID を推測することができます。
ベストプラクティス
バイナリとして保存
テキストの UUID 形式は次のようになります: ab06f63e-8fe7-11ec-a514-5405db7aad56
、これは 36 文字の文字列です。 UUID_TO_BIN()
を使用すると、テキスト形式を 16 バイトのバイナリ形式に変換できます。これにより、テキストをBINARY(16)
列に保存できます。 UUID を取得する場合、 BIN_TO_UUID()
関数を使用してテキスト形式に戻すことができます。
UUID形式のバイナリ順序とクラスタ化されたPK
UUID_TO_BIN()
関数は、1 つの引数 (UUID) または 2 つの引数 (2 番目の引数がswap_flag
とともに使用できます。
ホットスポットを避けるために、TiDB ではswap_flag
を設定しないことをお勧めします。
ホットスポットを回避するために、UUID ベースの主キーに明示的にCLUSTERED
オプションを設定することもできます。
swap_flag
の効果を示すために、同じ構造を持つ 2 つのテーブルを示します。違いは、 uuid_demo_1
に挿入されたデータはUUID_TO_BIN(?, 0)
を使用し、 uuid_demo_2
挿入されたデータはUUID_TO_BIN(?, 1)
を使用することです。
以下のキービジュアライザーのスクリーンショットでは、バイナリ形式でフィールドの順序が交換されたuuid_demo_2
テーブルの 1 つの領域に書き込みが集中していることがわかります。
CREATE TABLE `uuid_demo_1` (
`uuid` varbinary(16) NOT NULL,
`c1` varchar(255) NOT NULL,
PRIMARY KEY (`uuid`) CLUSTERED
)
CREATE TABLE `uuid_demo_2` (
`uuid` varbinary(16) NOT NULL,
`c1` varchar(255) NOT NULL,
PRIMARY KEY (`uuid`) CLUSTERED
)
MySQLの互換性
UUID は MySQL でも使用できます。 BIN_TO_UUID()
とUUID_TO_BIN()
関数はMySQL 8.0 で導入されました。 UUID()
関数は、以前の MySQL バージョンでも使用できます。